インターネットで情報検索

ＷＷＷって何？

ＷＷＷは1989年に欧州粒子物理学研究所で開発された情報共有のためのシステムです。このＷＷＷでは、様々な場所に散らばっている情報に住所（名前）を付け、それを参照することで色々な種類の情報（文字情報、画像、動画像、音声など）を関連づけることが出来ます。このように関連づけられた情報の集まりのことをハイパーテキスト（Hypertext）構造と呼びます。私たちは、この関連づけられた情報をNetscapeなどのビューワ（検索ソフト）を利用して、簡単に見ることが出来ます。

図１、今回のホームページ

クリックで世界の情報へ

今回の探検で利用するNetscapeでは、マウスの操作だけで様々な情報を集めてくることができます。Netscapeの画面に表示されている文字を見ると、ところどころ色の違う文字（青色）やアンダーラインの引かれた単語や、青い枠で囲われた絵があります（図１，２）。これは、アンカーポイントと呼ばれる部分で、この部分にマウスを移動させ、クリックします（図２）。すると、その単語や絵に関連づけられた情報が画面に表示されます。これらの情報は、皆さんの使っている計算機以外のところから探し出されてくることが多々あります（ほとんどの場合がそう）。他の場所にある計算機から情報を取ってくるときには、インターネットを利用しています。このようにＷＷＷをもちいて情報検索をすると、知らず知らずのうちに、インターネットを利用していることになります。皆さんが最初にみる画面（図１）は、ホームページ（homepage）といって、色々な情報へアクセスする際の発進基地となるところです。情報の探索中に迷子になったら、ホームページに戻ってきてください。

情報の住所（ＵＲＬとドメインネーム）

ＷＷＷでは、ハイパーテキスト構造で情報を管理しています。別な情報にたどり着く（リンクをたどる）ためには、その情報の場所を示す住所や名前が必要になります。ＷＷＷにおいて、この住所の役割をはたすものが、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）です。例えば、皆さんのホームページのＵＲＬは、 http://www.edu.ics.saitama-u.ac.jp/exprolers/index.html です。通常、ＵＲＬは次のような形をしています。Netscapeを利用している場合には、画面の上のほうに、今見ている情報のタイトルとＵＲＬが表示さています（図２）。 http://計算機名/計算機内での情報ファイルのある場所/ファイル名計算機名をあらわすためには、riho.ke.ics.saitama-u.ac.jpのような形を利用します。これはドメインネーム（domain name）と呼ばれる名前の付け方を利用しています。ドメインとは、管理組織や管理範囲のことです。この例の場合には、表１にあるような意味を持っています。

表１

jp	トップドメイン名、日本を表している
ac	大学を表すセカンドドメイン名
saitama-u	埼玉大学のドメイン名
ics	情報工学科のドメイン名
ke	研究室名
riho	研究室内での計算機の名前

通常、計算機名は次のような構造をしています。計算機名.ドメイン名.組織コード.国名コード日本では、次のようにして組織の属性を表しています（表２）。国をあらわすドメイン名としては、表３のあるようなものが利用されています。アメリカにある計算機は、www.segaoa.comやwww.cs.cmu.eduなどのように、アメリカの国別コード（us）がついていません。これは、インターネットがアメリカで始まったことに理由があります。計算機名の一番最後には、国別コードはなく、その計算機の属している組織属性がきます（表４）。

表２

組織コード	意味
ac	文部省関係の大学や研究機関など
go	政府関連の研究機関など
co	一般の会社
or	非営利目的の団体
ne	プロバイダ
ad	ネットワークなどの管理組織

表３

国別コード	国名	国別コード	国名
uk	イギリス	jp	日本
us	アメリカ	au	オーストラリア
se	スェーデン	hk	香港
ch	スイス	cn	中国
de	ドイツ	kr	韓国
no	ノルウェー	ru	ロシア

表４

組織コード	意味
com	会社組織
edu	教育組織
net	ネットワーク管理組織
mil	軍関係組織
org	その他の組織

Let's enjoy netsurfing!!

ソフトの説明

使うソフトは "Netscape Communicator 4.7" というものです。これはイリノイ州立大学のNCSA (National Center for Supercomputing Applications) が開発した "NCSA Mosaic" を発展させたものです。
"Netscape" は "Mosaic" を開発した方が集まって創設した会社、 "Netscape Communications社" が開発した製品で、教育機関などで使うには無償となっています。

今回はこのソフトを使ってWWWの世界を楽しみます。

計算機を利用するために、ログイン（Login）します（雑誌の名前じゃないよ）。そのためには、ログイン名とパスワード（password）を入力します。
ログインした後に、netscapeとキーボードから打って、最後にリターンキーを押します。すると、Netscapeが起動します。
これで、ネットワークへの情報検索への準備が整いました。

図２、Netscapeの簡単な使い方

ちょっとした注意です。

Netscape画面の一番上の「戻る」ボタンを押すと、一つ前に戻ります。
Netscape画面の一番上の「次」ボタンを押すと、戻した際の画面に戻ります。色が薄くなっているときは、「次」ボタンを押しても、何も起こりません。
Netscape画面の一番上の「ホーム」ボタンを押すと、ホームページに戻ります。
探索中に迷子になったら、ホームページに戻ってください。
色々な理由で情報を取ってくることが出来ない場合があります。このときには、図３のような画面になります。このときは、「戻る」ボタンで一つ前に戻るか、ホームページに戻ってください。

図３、エラーの例

文字化け

（日本の）ホームページを閲覧していると、図４に示すような意味不明の文字が出てくる時があります。これを「文字化け」とよび、原因は様々ですが、一つは「文字コード」とよばれるものが原因になっていることがあります。
もともとコンピュータはアメリカで発達したため、日本語を表現する手段がありませんでした。これを解決するために各種団体がいくつかの「文字コード」を開発し、現在も利用されています。　ブラウザは、本来自動的に判別して日本語に変換してくれますが、たまに文字コードを判定ミスしてしまいます。そのため文字化けが起こり得ます。

図４、文字化け

この「文字化け」の状態を直す方法として、上部ボタンの再読み込みを押してみると直る場合がありますが、それでも直らない場合は、図５に示されるようにメニューの「表示」から「文字コード　セット」を選択し、日本語（Auto-Detect）、日本語（Shift-JIS）もしくは日本語（EUC-JP）を選択すれば、文字化けは解消します。

図５、解消方法

Last modified: Tue May 14 14:12:23 2002